第14回定例会のご案内「帰宅困難者対策を考える」
今日から九州地方も梅雨入りしました。大地震の傷跡もまだまだ癒えない熊本を思うと心配な季節です。
さて、今回の関西そなえ隊第14回定例会は企業の防災対策に日ごろからご尽力されている伊永先生をお招きし、「帰宅困難者を考える」をテーマに、大規模地震が起きた時果たして企業が従業員や顧客、そして地域に対して何が問われるかについてご一緒に考えて参ります。
ご参加申し込みなど詳細は末尾の「チラシ」をご参照ください。皆さまのご参加をお待ち申しあげます。
<関西そなえ隊 6月 第14回定例会>
【日時】
2016年6月29日(水)
◆定例会 18:00~20:00 (17:30~ 受付開始)
◆懇親会 20:10~
【場所】
リストランテ・コローナ http://www.r-corona.com/
大阪市北区堂島2-1-31京阪堂島ビル1階 電話:06-4795-5567
※詳細はチラシをご参照ください。
【テーマ】
帰宅困難者対策を考える
~大規模災害に備えて、事業所は従業員と利用者の安全をどのように確保できるか~
大阪の主要ターミナルにおける帰宅困難者対策の現状
【概要】
5年前の3.11。その日、首都圏で550万人の帰宅困難者が発生しました。政府は、「無理な帰宅を控えるよう」発表し、帰宅支援ステーション(コンビニ・SS等)約15,000店に水道水・トイレ・情報の提供を要請。都や区市町は1,000か所の避難場所を用意し、東京都は約10万人を受け入れました。
しかしその一方で、近年経験したことのない大地震を迎え、大勢の人が「辛くても、歩いて帰ろう」と判断し、交通網が麻痺した道路を長時間かけて歩くという行動をとってしまいました。多くの企業は従業員が徒歩でも帰宅することを認めてしまいました。ですが、その判断は大きな間違いだったと言えます。大規模災害時、多数の徒歩帰宅者は、救急救助活動への障害となる可能性があるため、一斉帰宅の抑制を前提とした対策が求められます。
組織で生きる私たちは、従業員や顧客を守るために日頃からどのように備え、いざその時にはどのように行動するべきなのでしょうか。今一度、考えてみましょう。
【講師】
伊永 勉(これなが つとむ) 氏
株式会社エクスプラス災害研究所 所長 (関西そなえ隊 隊員)
阪神・淡路大震災において西宮ボランティアネットワークを設立し官民連携ボランティア活動を推進後、全国初の民間防災専門の研究機関「ADI災害救援研究所」を設立(阪神淡路大震災復興誌第4巻第10章にも記載)。国内外の地震津波・風水害において33回にわたり、被災地の救援と後援支援の調整を目的とした災害救援コーディネータに従事。同時に国・都道府県市町村・自主防災組織・企業を対象とした防災コンサルティング業務、執筆活動、防災啓発活動を行い、災害対策本部の訓練や自主防災組織の研修会、避難訓練等2千回を超え実施。
現在は熊本大地震のアドバイスを展開。